私は、見知らぬ<上神>(つくりぬし)に。
 光 という意味の名を与えられた。
源から放つもの。照らし出すもの。
闇に投げ掛け、夜に灯り、また陽が昇るという信頼も表す。

だがそれは、そう在りたいと希望(のぞ)むからでもある。
私は、<世界>に方向を指し示す導きだ。
より良い選択を見出せればと、祈りのような願いと共に。
それが時に、光ゆえの影を生み出すことになろうとも。
私は“原初の闇”の対であり、“至悠(しゆう)の光”と成るもの。


私は <エル>。
創り出し、そして夢見る者。





 (そして いつしか
 のぞんだ のは)








     『遥か昔、神はひとを羨んだ』











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