<Second>-second



 「・・・。
これは、うん。一寸違うもの、なんだな」
目の前で、私と、その横で満足気・・というか何だか得意そうにしてい
るエルを眺めてきょとんとしている、ちいさないきもの。
それは、これまで既に数多く生まれていた“天使”たちではなく。
エルや天使にも似ているけれど違う、新しいいきもの。
“ひと”だった。














 エルがもう一度<アダム>の名をつけたものを創る、と言い出したの
は、最初の<アダム>が試みられてからもう随分と時が過ぎた後だった。
「“かれ”はいきものではなかったし、それ以外の“意識”の在るもの
でもなかったし、“私”のもうひとつの分身・・移身(うつしみ)だった。
ほかの何かを象ったものでもない。
だから、本来の<エル>ではなくとも“かれ”も<エル>だ。
 ・・・だけど」
“私”が“名前”を思いついたということは、本来それを受け取るべき
相手が居る、と思うんだよな。
そう続けたエルは、私のほうを見遣った。



***



 以前にアダムを作った時にはまだ今よりもやや若い外見だったかれは、
その後もう暫くの後に成長を止めた。
[概念]に従って表現するならば、“成人”というにはまだ間がある印象
の、少年の面影を留めている細身で快活な青年の姿だ。
そして、いつの頃からか、最初から使っていた“僕”ではなく。
私と同じように“私”という言葉で自分を示すようになっていた。
 私も同じくらいの見た目で止まるのか、それともエルよりも寿命が長
いというのならその手前でか、と思いきや。
元々それほど変わらなかったとはいえ、私の背は・・・かれに追いつき、
そして、かれを追い越した。
エルは、元々なんとなくわかっていたようで、どこまで大きくなるのか
な?と少し楽しそうに私の頭に手を伸ばして、これまでと変わらない様
子で髪を撫でた。
・・・私は、何故かそれが胸の奥を締め付けるような気がして。
これまでよりもほんの少し強く、それでもいつものように。
私を構おうとし始めた、何よりも優しくて暖かなその感触を押し退けて
引き剥がそうとする。
「・・・エル! もう、離せ」
「つれないなぁ、るーしー」
ぎゅーっ、と口で言いながら本当に楽しそうに明るく笑って、細さは大
して差が無いだろう腕が背後から私の肩を抱き竦め、片手の掌と手指が
髪をかき混ぜる。


 まだ、<世界>のこの最初の“場所”だった頃の天界に、エルと私だ
けしか居なかった頃はこうでもなかった。
確かに一番最初に抱き寄せられた時に既にもう押し返そうとした記憶は
ある。・・でも。今のような状態とは少々違うのだ。
二番目の“天使”としてラジエルの卵が孵った時に、第三者の眼を意識
したのかこれまでとはまた別の“照れ”のようなものを感じたことは事
実なのだけれど。
・・・成長するに従って、徐々に“それ”ははっきりとしてきた。
私はエルにとっての一番最初の“他者”であり、助力者でありつつ共に
幼かったから“遊び相手”の要素もあった。
なのに。どうして、一緒に育ったかれが示すその“親しみ”を込めた
“遊び”に同じように返そうとしたり出来ないのかと。
触られるのが嫌なわけではない。
髪をひたすらくしゃくしゃにされるのとかはいつも閉口するけど。
それすらも、かれが確かにそこに居て私に関心を向けていることがわか
るし、間近で朗らかに、時に悪戯めいて笑う声を聴くのも耳に馴染むの
に。
・・・私は、エルが好きなのに。
きっと、この<世界>のうちで一番、“大好き”なのに。
 でも繰り返すうちに、それが“エルにとって必要”なんだと何となく
薄(うっす)ら感じる分を越えると本能のようなものが働いてそれ以上を
拒否しようとするのだという経験則が出来た。
まさかこれは“刷り込み”が無い弊害か、素材となった原初の闇の混沌
の影響だったりするのかとか。随分長いこと悩んだ末に、エルに尋ねた。
すると、エルは何だか不可思議な微苦笑を浮かべて答えた。
「・・・それは、ルシが僕の“特別な天使”だからだよ」

 かれが説明してくれたことによれば、私はかれの“願い”により、こ
の<世界>で一番最初にエルが創り出した“他者”であり、“神(エル)
を助ける最初で一番の存在”として現れることになった。
だから、最も近く、そして近過ぎてはいけないのだと。
「君は、“天使”でありつつも君の“意志”で僕を助けてくれる。
だから、強制や盲従・・互いに依存に偏ってもいけないし、かといって
齟齬を招くほど離れてもいいことはない」
均衡だよ、と軽く肩を引き寄せた掌が、頭に乗って髪を撫でる。
「遠慮なく押し返しても、それで良いんだよ。
ルシが気にすることはない。
・・・それと、もうひとつ」
その手が、後頭部を抱え込む。
ちょっとゴメンな、という囁きの後、僅かに躊躇うような間があって。
「痛(つ)っ!」
耳の下、首筋に鋭い痛みが走って。どう思うとか考えるかとか以前に反
射的に力を込めてエルを押し放した。
「なにす・・っ」
「いや、“拒否”がわかりやすいかと思って。
僕が、理不尽なことをしたとか、しようとしてたら怒っていいんだよ」
痛い、から原因から離れようとして押し返すのって・・・普通じゃない
のか?
エルが歯を立てたと思しき首筋を片手で押さえて疑問符を浮かべた私に、
かれは、そうか比較対象がないとわからないのか、と思案する風になる。
そして上向いて口を開くと一言、意思を込めて音を形にした。
「なんだ」
その響きは、<ラジエル>を指すものだったから。
一瞬後、少し波打った白い長い髪に真っ黒に近い表皮をした背の高い姿
がほんのすこし浮いた中空に現れて端的に一言を投げ掛けると、エルの
横に立つ。
今の“響き”の使い方は強制的な呼び出しのようなものなので、エルの
普段のまずは大概相手に声を掛けるような遣り方から外れることもだが。
何時もこの天界の、しかもほぼ決まった場所に居るラジエルに対して使
われたことなんて私の知る限りでは無い。
常日頃は沈着冷静な様子のかれも少しだけ驚いたようにしてから、不思
議そうな気配をエルに向けた。けれどエルはそれには頓着せず。
素早く腕を伸ばしてラジエルの首を引き寄せると、私にしたのと似たよ
うな位置にはぐ、と噛み付くと、三呼吸程経って離れる。
「・・ゴメンな」
ラジエルは痛かったのか眉を少し顰めたが、それ以外一切動じる様子は
無かった。
「・・私を比較対象にしても多分、理解されないぞ」
普段が普段だからな、と。
僅かにあった間を置いてラジエルが喋った言葉に、はたと。
「・・・・いや、そもそも。
ラジエルと君じゃ、突然そんなことをしたってそれほど驚かれないかも
しれないじゃないか」
ラジエルは私の次、二番目に生まれた天使だが、私とは別の意味で普通
の天使たちとは大きく違う。
<世界の管理人>であるエルの機構のひとつである情報集積と通常時の
<天界>自体の統括管理を担当しているため、かれらは膨大な管理情報
と天界と<世界>の“現在”に巡らされている情報回路のようなものを
大半共有している。
五羽で一組の小天使たちのようなものとは性質が違うが、かれらは精神
部分では独立した“個”としてありつつも一種の共同体だ。
寿命もこの<天界>と<管理人>自体の存在にほぼ同調しているので、
極々稀に入れ替わる顔触れの中でもラジエルだけは代わる事が無い。
だから普段でも共感覚のようなものがあり、“なんとなく”通じるもの
があるのだそうで。つまり、事前に断りを入れずとも構えておくことが
不可能ではない。
「ほら、な」
「だってさ。
コレの用でほかのやたらな子を呼ぶとか、可哀想じゃないか」
「それは否定しないが」
首元に手をやって確かめていたラジエルが、やや下向きに引っ張られた
勢いで手前に落ち掛けて来ていた長い髪を払って後ろに流す。
「噛まれ損というやつか」
自分で治したのか直ぐに薄れていったが、髪を払うついでに私に見せた
のだろうその首筋には確かに“傷”が現れていた。
エルは噛み付く時にだけ歯の一部を尖らせたようだ。口の幅の内でやや
離れた位置に二つの銀に輝く穿孔の様なものがある。
微かに零れた“気”が銀色に煌いて空気に溶けてゆき、傷跡も何事も無
かったかのように滑らかな黒のうちに見えなくなる。
エルの意図がよくわからなかったので、抑えてそのままにしていた手を
放してみる。けど、こんな位置は自分じゃ見えない。
む、と眉を顰めてもう一度触っていると、ラジエルが銀色の“鏡面”に
なっている縦二つに綺麗に折れ曲がった画面を、私の顔と同じくらいの
高さに呼び出してくれた。
礼を言って自身の向きを調節して映してみると、ごく白いエルよりは色
味の多いものだが白っぽい表皮に、ラジエルにあったものと同様の形状
だけれど深紅色の気を滲ませているその傷跡は、ラジエルの黒と銀の対
比よりも何となく・・・見ていると落ち着かなかった。
「・・よくわからないけど、まあ。
私の行動に“問題”は無いんだな?」
もうコレ、消してもいいか?と尋ねると。
どうやらどう説明していいのかまだ思案していたようだが結局思いつか
なかったらしいエルが、珍しくも本気で困ったような表情で顔を上げた。
一瞬ふと、‘今の話は、何か別の事にも関わるような気がする’という
感覚がほんの微かに思考の底のほうを掠めたが。
「あ・・
治すよ! ごめん、ルシ」
慌てて伸ばされた白い指先は、もう何時も通りに優しい気配しかしない。
いつも困ったり慌てたりするのはこっちのほうなのにな、と。
少しだけ可笑しいような気分で、まあ君に説明出来ないなら仕方ない、
と綺麗に治った表皮を感触で確かめてから笑い掛けると。
「・・・・ごめんな。
今回の思いつきは確実に失敗だ」
エルの苦笑と、隣で肩を竦めてみせるラジエルの応答が返った。
情報編纂室が出来上がってから暫く経って以降、この顔触れが揃って会
話することは世界の始めの頃に比べたら、もう随分少ないといえば少な
いが。それでも、これは見覚えと馴染みのある風景と感覚で。
・・・そうだな。これで、問題無いんだ。
 消えた傷跡のように跡形も無く、私はそのまま。
意識の奥底で抱きかけた小さな疑問を喪失した。



***



 2番目の<アダム>が現れるには、エルがそれを言い出してからもう
暫く時間を要した。
 かれはその頃、自身が直接管理する予定の“直轄地”とでも言うべき
ひとつの星、“天上”と対比して“地上”・・の球体、“地球”と呼ば
れることになった場所の構造やそこに在るべき環境やいきものに関して
思考を悩ませていた。
[記憶]にある[概念]には様々な参考となるものはあるが、エルは思案の
末に“ひと”と呼ぶことにしたそれを、私たちによく似ていて違うもの
にすることに決めた。
種々の緑と水と豊かな大地に、元素の“力”の満ちた大気。
そこに住まう様々ないきものたち。
衝突が少ないように豊富で多彩な植物と世界に満ちる力を主な糧とする
動物たちを考え造形し、天上に創った試験用の“箱庭”でそれらをひと
つひとつ加えながら様子をみて育ててゆく。
そして最後に、1番目のアダムの時と同じ様で少し形状の違う透き通る
容器の内に、最初の“ひと”を創り上げた。





 「・・るぅ」
まだ余り上手く音を作れない口元が動いて、僅かに黒みを感じさせるよ
うな蒼い、空の色の眸がこちらを見ている。
横に居るエルに向かって言っていることはわかっているのだが、私も呼
んでみてほしかったのでわざと素知らぬ振りで返事をする。
「るし、だよ。アダム」
「それは私のことだぞ」
ぶーと不満気に、割り込まれたエルがアダムに向かって手を差し出す。
その指に、とても小さな手が伸ばされる。
黄金のような、淡く仄かに光を帯びる黄褐色の肌。
大きな瞳に、ほんの少し上側が丸く尖ったやや長い耳。
ふわふわと広がる肩につきそうな少しだけ巻き気味の艶やかな髪は、上
のほうは明るく深い赤、肩に近いすれすれの位置には同じように明るく
深い橙が覗いている。長く伸ばせばきっと橙色の部分ももっと目にしや
すくなるだろう。
大きさは、私が生まれた頃と同じくらいだ。でも“ひと”は天使のよう
に生まれて直ぐに色々出来るようには創られなかった。
だから、最初は身の周りのことや、言葉を覚えるところからだ。
天使と同じように、主に大気中から力を採り入れる事で糧とするアダム
は生まれた時から食事のことは理解しているようだった。
成長期に合わせてやや濃い目に調節してある箱庭の中に満ちるそれに手
を伸ばし、巻き取るようにして肌とそれを運んだ口から体内に採り込む。
もうひとつ天使と同様に固形や液体状のものを力に変換することも可能
だが、食事がちゃんと出来ているし今のところ食べすぎようとする様子
も無いから、基本のそれ以外は嗜好品の域になるので自分で調節できる
くらいになるまではこちらからは与えないことにした。
まあ、そのうちもっと動けるようになったら草木になっている実を選ん
で食べてみるんじゃないかな。エルによるとどれでも大丈夫なようだし。


 最初ちょこちょこと歩いていたり、訪れて話しかける私たちを見てお
となしく座っていることの多かったアダムが。
辺りをあれこれ眺めたり、とてとてと走ったり、木の上に腰掛けた私に
興味を示して登りたがったり、根気よく話し掛けて言葉を教えるエルに
私たちの会話から聞き覚えた事を含めて色々話そうとしだすには、そう
時間は掛からなかった。
そして、色々なことがたどたどしいからかえって、その無邪気な熱心さ
と気紛れと不思議な根気が代わる代わる現れる様子が、とても可愛らし
く興味を引く。その変化は、次に何をしているのかわからない。
 エルの示した内在する“方向性”はあるものの、“ひと”は最初から
大半が“決まって”いる天使と違ってその多くが“未確定”なのだ。
多分、エルがごく幼かった私にみたものも、こういうものの一端の気配
だったんじゃないだろうか。未知の“他者”であり“育つもの”。
どんな風で、自分が好かれるか嫌われるかも、まだわからない。
・・・そして原初の闇もまた“未確定”であり、それが加わったゆえに私
はまだ定まらない“未来”を見ることが出来るのだと。

 一応軽く“刷り込み”が入っているためか世話係の天使よりもエル優
先で興味を示していたアダムは、最近は私にも“個”として干渉してく
れる気になったようだ。
箱庭の草の上に座って板に落描きをしていた私の膝に乗ると、板を自分
に寄越して描かせて、と行動と片言で示す。
渡すとその目が瞬きをしてそれを見詰め、喜んだ表情が浮かんだ。
私を真似て膝に暗褐色の木板を乗せ、筆記具である染料を細長い角柱状
に固めたものを不慣れな様子であてると、ごし、とその小さな手の力一
杯で線なのだか面を目指しているのだかわからないものが、アダムの髪
色に似た橙色で描かれる。
 箱庭の上空に広がっている、幻の空。
もっと時が経てばアダムが降り立つことになる地上を想定した、それの
夕暮れ時のひとつの色彩の様に。
黄金に水面を輝かせ、赤く燃え立ち、炎のように大気を橙色に揺らめか
す。美しい、黄昏の風景。
それはどこか、金を帯びる朱(あけ)であるエルの気の色とも似ている。
アダムは可愛くて、そしてとても“綺麗”だ。
「エルが小さい私に“可愛い”って言って頬ずりをした気持ちが、何と
なくわかったよ」
柔らかな頬をそっとつつくと、熱心に色を板の表面に乗せていたアダム
が邪魔をされたと思ったのか少々不満気に顔を振り向ける。
少しむくれるその表情はエルによく似ている。
つい吹き出しそうになったけど、こらえて優しく笑い掛けると、機嫌は
直ったのかにっこりとちいさな笑顔が返る。
「・・・そうだろう?」
可愛い“弟”にエルは、やっと<アダム>に会えたとご満悦だ。
私もとても興味を持っているのも嬉しいようだ。
 順調に育てば、いずれ寿命の封印を解除された上で地上に降りて“ひ
と”の最初の一人として、そしてそれなりに長く続くだろう生涯のいず
れかの分を長(おさ)として務めるのだろうけど。
まだそれまでは時間はあるのだから。
ゆっくり大きくなるといい。
 ごしごしと、力一杯描いていた手が止まり。
仰のいた小さな顔の中の空色の瞳がこちらを見上げる。
「ふーる」
エ、が上手く発音できないらしいアダムは、エルのことを『るぅ』、私
のことを『ふーる』と呼ぶ。エルが私のことを<ルシフェル>と教えた
ので、ルの頭がダブらない後ろで呼ぼうとしたらしいのだが、やっぱり
エのある、ふぇる、が言えないのだ。
促すような眼差しに板の上を見ると、そこは全面が橙色の大方が横一方
向の、筆記具を縦や横に使ったのだろう線で塗り潰されていて、所々の
塗り残しの濃茶の細長い斑(むら)が、何となく水面の流れを思わせた。
夕焼けの橙の光に染まる、大河のように。
「上手だな、アダム」
私が微笑むとアダムも満足そうにこくりと頷き、筆記具を草の上に置いて
板を小脇に抱えると、私の膝から降りてとととと小走りに移動する。
その先には、少し離れた場所にある木の椅子と円卓につき、アダムから
は見えないように隠した“画面”で仕事の進行を確認しながら時折様子
を窺っていたエルの姿が在る。
「るーぅ」
「お?」
差し出されたそれを見て、エルが笑う。
「アダムの色と、同じだな」
軽く髪を引っ張るその指先に、きゃっきゃと御機嫌な様子でアダムがは
しゃいで、いまいち何を言っているのかわからない単語らしきものを並
べると木板をかれに押し付けた。どうやら、エルにあげたくて塗ってい
たらしい。
「・・アダムは、エルが大好きだな」
ちょっとだけどちらをも羨ましく思って、まあいいかとなんとなく胸の
奥が暖かくなるような安らいだ気分で溜息をつく。私にエルが特別な
ように、アダムにもエルが特別なのはあたりまえなんだろう。
エルはずっと私を好きでいてくれるし、アダムも時々小さな手を私の手
に乗せて呼びかけたり、笑いかけたりもしてくれる。
穏やかで折には賑やかな、優しい時間は悪くない。
 大きくなって本物の“地上”の空の下(もと)で天界を思い出す時に、
エルの伝言を携えた私が時折訪ねて行けたなら。
その時はきっと、もうちゃんと名前を呼んでくれているのだろう。
私でも、喜んでくれるといいのだけれど。




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