[glass pigeon]元ネタ蛇足。


一番最初のキーワードは、元文のあれがとあるものを連想するんだ
よなーと、思っていたんですが。

ふと“clay pigeon”=クレイ射撃について調べたら、以前におら好
みのアイテムが、と気がついたり(詳細資料は不明なので想像です;)。
ふと“トマス”=双子 という名前意味情報と、あの時の双剣の片方
が現在も使っているあの剣だとしたら? とか(ベタに考えたら以前
駄目にしたとか、義手の進化で二本使わなくなったので予備になった
とかが確率高そうかな? ・・そもそも何本も代替わりしている可能
性すらw)。
オペラ座や詩文&パズルキーワードのように、ああいう呼び掛けにチ
ャーリー慣れてそうだよね、ということで。その初期的なイメージで。
(そのせいで実はチャーリーが推理小説で使われるような暗号とか割
と広範に知識あったら笑w)
更に、チャーリーの武装に名前をつける根源(実際のアレはロボもの
の武装や特撮の必殺技のようなノリぽいですが)まで混ぜまくって、
設定をお借りして続きのように全部投入してみたところ大変よくわ
からないものが出来ましたが、色々無理が・・・(トオイメ)


“ピジオン”は落差と内包する相反するものを書いてみたかった。

一章辺り.verのツンデレチャーリーはそれなりに反応が見当がつくの
ですが、初期のツンドラモードはまだ“見本”が無いのでなんかただ
自覚が無くて態度がキツめ(たまに少し優しい)だけみたいになってし
まいましたlllorzlll

何はともあれ設定お借りして大変スミマセン、ということで・・;;


趣味に突っ走ってわかりにくく、本文中の言及だけでは難があるため
此処に使用ネタ+場面説明メモを置いておこうと思います。
「??」だったかたはご参照いただければ幸いですorz




◆“clay pigeon”について。

クレイ射撃基本の「トラップ射撃」というものは、1750年ごろ、18
世紀後半の英国で始まったそう。当時はまだ王侯貴族しか野生動物
の狩猟が出来なかったため、中産層が狩猟の代替方法として考え出
したのが始まりとか。箱に詰めた鳩を放したものを狙っていたそうです。
銃は散弾を使いますが、この弾が散らばって落ちてくると近隣の農家
などから苦情が出ていたとか;(迷惑・・)
人気があったため獲物の鳩が完全に不足したことや、残酷ではないか
(食べるための狩猟ではなく本来動物本体と競う筈の要素も極薄いか
ら?)という世論がアメリカで起こったために、代用品の的として羽毛を
詰めた硝子球が1866に開発されました。
その後、素焼きの皿のようなものに変わったけれども硬さや飛行等が
安定せず、最後に現在使われている石灰にピッチを加えたタイプのも
のが1880年代に登場し、これで質的には決定打になったようです。

オリンピック競技になったのは1900年の第2回から。当時はまだ生き
た鳩を使用するほうも行われていました(1921に法律で禁止)。


レイフロは、生きた鳩を沢山ただ撃つためだけに殺してしまうのから、
硝子球になったのとか結構好みだったんじゃないかなー、とかいう
推測前提背景で。
鳩たちが惨殺され続けるのよりずっといい、と思いながらも、壊れて
散る硝子玉も、壊さなくても綺麗なのにな、とか惜しんでいそうな。
でも必ず終わるものだからこそ美しいのかと、“地の生き物の命”を
想ったり。

題は“glass pigeon”になっていますが、大元ネタの“clay-”に倣った
だけなので、あの硝子玉の名称がそうだったのかは不明ですorz


その他の“ピジオン”の名の意味についてはこちらを
前後の時代背景等についてはこっちを参照願



◆トマス

アラム語で双子を意味する「テオマー、トーマー」に由来。
ギリシア語では音訳「トーマース」意訳「ディデュモス」。
使徒トマスは「ユーダース・トーマース」「ユーダース・ディデュモ
ス」と称され、本名は「ユダ」でありイスカリオテのユダなどと区別
するために双子を意味する呼び名がつけられているといわれている。
この双子は何故か、誰と?などは謎だが、トマス福音書(外典扱い)で
はイエスとの双子(グノーシス主義上の象徴)扱い。
ユダ、は賛美という意味でありごく普通の名。イエス関係者でも四人
ほど居る。
(うぃきぺ参照抜粋纏め)



◆イスカリオテのユダ

十二使徒の一人であり、最後の晩餐の後辺りで、捕まえに来た兵士
等に教えるためにイエスに口接けをした、というエピソードの人物
で、有名な“裏切り者”の代名詞。
(口接けを受けずにイエス自ら名乗り出た.verもアリ)
しかし、“元々イエスは分かっていたこと、なのに何故?”という
疑問点があり、「ユダの福音書」でこれがイエス自身の希望でユダ
は信仰や愛ゆえに従ったという件が出てきて裏切り者では無かった
のでは、というような話もあります。
(うぃきぺ参照)


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◆傷

レイフロの“マゾ”は86みたいに直接的な痛=快ではなく、主に
“自罰傾向”とか“自嘲”とか“自虐”だよねということで・・・。
回復力とバリーのせいで多少の痛みには耐性があるので、ロー気味
の時に刃物が傍にあると危ないかも、という感じであのように・・。
苦手な方は大変スミマセンTT
(ついでに“チャーリーに対しては普通のレベルでマゾい”点がある
かと思(以下略))



◆剣

剣&コードの配色は、唯一手元でワンセットで確認できるカラーイ
ラストを参照しています(耳パーツは色々配色変わってるけどコー
ドも色違いあり?)。
本編ではどうやってあの長剣を携帯しているのかが不明なため、
“収納状態”を勝手に設定してみました。

一章でマリーと対峙している時は細長いケースを背負っているので、
準備万端臨戦態勢でそのまま取り出しているんだと思うのですが、
六章の時はナシでほぼ即時構えているっぽいので(戸外にケース置
いてあるとかでもいいんですけど五章ラストで門を潜った場面でそ
れらしいものが見えなかったので)。






文中では、「ユダ」という共通キーワードで使徒トマスと使徒ユ
ダ双方をダブらせて、んで本編で描かれているようにレイフロに
キリストをちらと重ねてみました。
レイフロにとっての救い主はクリスで、クリスにとっての救い主は
レイフロ、という二重です。


以下、場面別の投影とか。


@<トマスを迎えに来い>

置き去りの双剣の片方引き取りに来い、の伝言。
同封の硝子玉は名を示すものであり、クリスの問い掛けには自分の
口からは言いたくないのでスルーしていますが“そういう意味”も
あります(遠回しな“殺されても構わない”)。


@何でログホーム?

日本で言うログハウス(和製英語)のこと。ログキャビンとも。
例の館が派手で悪趣味っぽいそうなので、真逆を。
彼が、クリスはこういうの結構好きかな、と思って選んだ点も。


@俺に“口接け”を返してくれた

イスカリオテのユダの“裏切り者ではない”ほうのイメージと、
死への道への導き、です。
言っているのは剣のことですが、持ち主であるクリスに向けての再
度遠回しな“許可”。
傷は彼にとっては自罰、クリスから見ると十字架からのキリスト連
想。

彼にとっては“救い主”=クリスなので剣はその分身でもあり。
クリスから見ると、彼が寄り添っている双剣の片割れ=トマス⇒イ
エスとの相似?というかれら同士の一対印象もあり。


@“名の意味”で靡いた“裏切り者”

ユダという名の意味=賛美
クリスは「意に従ったとしても、掛け替えのない愛するものを諦め
て死に追い遣るのは“裏切り者”で十分」と、先の彼の例えに答え
ています。
“憎悪”の前提があるからですが、愛ゆえに憎んでいる自覚はある
だろうので自分への皮肉を込めた“自嘲”も含みます。

4巻付属CDだと「先に裏切ったのは貴方だ」とアスムンドに向け
て宣告しているので“自覚”があるんですが、まだこの時期は多分、
彼のほうに全面的に責任があると思ってるんだろうかと。

ついでにもう一重、“自分の剣に嫉妬する”という面がありますが
自覚があるのかどーかは曖昧。


@“ピジオン”の様子

口調はこの辺の時期はまだ素では三章のような一寸古風・・なのか
割合重めの喋り方をしてる可能性もありますが、崩した雰囲気のた
め砕けた口調のほうでトータルしています。

始終穏やかめに笑いかけているのは“笑顔が見たい”から。
子供の時も再会後も、笑うと笑い返してくれたんじゃないかと。
クリスはこの辺り自分の気持ちで手一杯で気が付いていません;
気が付いても・・・怒るかな。

ロー気味で、この剣で殺して終りにしてくれてもいい、と硝子玉が
割れるイメージでぼんやり思い描いて無防備にしていたのですが、
彼が無防備だと逆にクリスが手控えてしまうという。

ので、急に棺から引っ張り出されて寝台にぽいされたのでびっくり。
“展開がわからない”のでちょっと怖がっていました。

因みに箱型寝台は、箱型の中に寝具が用意されているものです。
形状等は色々。



以上。
長々とお読みいただき有難う御座いました。
ひたすらわかりにくくて大変申し訳ない・・・・・lllorzlll

20110915:



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