英語版の台詞と元台詞のピックアップです

意味はWeb辞書等頼み(主にヤフ辞書の「eプログレッシブ英和中辞典」参照)ですので
修正や注記の必要なものなどありましたらヨロシクです。






[1巻収録]


●1章 <THE CONFINED ELAGABALUS>

 ..............
「エサの時間かな」

「...JUST LOOKING FOR A BITE TO EAT?」


look for...⇒(人や物事を)(視覚で見て)探す・求める
        (人や物事を)期待・予期する
        進行形で(災厄・面倒などを)(自ら)求める・招く

bite⇒勿論ココでは“咬む”という直球の意味があるが、
    (噛み取った)一片、(食物の)一口・一口分、少量の食事・軽食
    という意味もあるので、三重くらいの意味で洒落だと思われる。
    由来は古英語“bitan”(噛む)。

    餌、を和英で引いてみると↓のような感じ。
    bait・lure:
      囮・釣り・罠のための食物
    food・feed:
      与える食物
    bait・lure・enticement・decoy:
      誘うための見せ掛けの

    baitの由来はスカンジナビア語で、アイスランド語beita(噛ま
    せる・食物)と関連で、 bit・ biteと同系ぽい。

前振りの「ヴァンパイアハント? ・・それとも」に続いて
「・・・“食事”かな?」
というところなのかな。



『これから何が起ころうとも、
     決して後悔しないと誓えるか。』

“But can you swear that you will not regret
anything that happens from this point on?”


swear⇒断言や宣誓など。
     「(神・神聖なものに掛けて)誓えるか」のような重い意味あり。
     逆転して、呪う・毒づくような意味合いの使用法も。

regret⇒後悔する・残念・遺憾・懐かしむ・悲嘆・招待の断りなど。
      語源は古仏語の号泣らしい。

手前の「ならばクリス。」は「ALL RIGHT, CHRIS.」と書かれていて。
話題転換の用法かな。でもButなんだよ・・。
「では、クリス」「だが〜」って繋がりにくいな。ならば=仮定了承で
「わかった、クリス」「だが〜」でいいのかな?




「・・・『私はまだ あなたのそばに居たい』」

「“I STILL WANT...” “...TO BE BY YOUR SIDE.”」


これはまんまですね。



「このまま 捕まえていろ。」

「HOLD ME.
DON'T LET GO.」


・・・!
抱いて(掴まえて)離すな、みたいな表記になってる?
(拘束するというような意味もあるけど。)
状況的にもレイフロの気持ち的にもそうなんだが、なんという「意訳」。

let go⇒(人が)自制心を失う・羽目をはずす
     (〜から)手を放す(of〜)
     (〜を)忘れてしまう・捨て去る(of〜)
     (〜を)遠慮なく表明する・(叫び声を)はり上げる(with〜)
・・・。
Don'tが付くと、忠告と願いみたいな・・・



●2章 <HIEROCLES' DELUSION>

クレイグさんの情報読み上げで、本来はレイフロの“年齢情報”(42)
に引っ掛かっている“間”が表記されているのですが、見落としか省略
されたのか英語版ではスルーされています。



「姫(プリンセス)に騎士(ナイト)のキスを。」
「『命に代えましても。』」

「THE PRINCESS NEEDS HER KISS.」
「“AS YOU WISH.”」


「プリンセスは彼女へのキスを必要としているぞ。」
「“お望みのままに。”」
かな。
原文の、“守れよ(意訳)”“命に代えましても” みたいな方向とはちょい変
更されてるようです。婉曲で元々の意味はあると思うけど。
多分、訳者のかたの趣味で返事の台詞を言わせたかったんじゃないかとw



「三分の二で充分ですよ
ですから 残りの分でもう少し
上品な誘い文句を考えてください」

「TWO-THIRDS IS ENOUGH.
SO PLEASE USE THE REMAINING BLOOD...
...TO WORK ON REFINING YOUR PILLOW TALK.」


REMAINING⇒残りの・残っている

誘い文句→枕話でいいのか?その前段階じゃないのk
       まあ色っぽいor甘い言葉全般がこれに振られてるぽいけど。

REFINE⇒精錬・純粋・洗練・上品etcにするという意味。

ほぼそのまま。



●3章 <FLEETING DARK ABBA>

fleeting:(時・人生等が)いつしか過ぎ(消え)去る、つかの間の・はかない



「ますたー だいすき
いかないで いかないでますた・・・!」

「I LOVE MASTER!
DON'T GO! PLEASE DON'T LEAVE ME!!」


「ますたー だいすき!
いかないで! おねがいおいてかないで!!」
かな。
擬音・形容音もだけど“片言”って取扱難だよね・・。
「ますた」可愛いんだけどな〜(MASTER表記オンリーです)。


20111111:

+追記。


さよなら愛しき黒の世界。

FAREWELL,MY BELOVED WORLD OF DARKNESS.


farewell⇒[文or古風]さようなら・ごきげんよう・いざさらば(長い旅路
       などの別れに言い交わす)
       別れの言葉
       別れの・送別の、最後の

beloved⇒[文orおどけて]
       最愛の・愛しい
       愛用の・〜に愛用される(of,by〜)
       (通常one's〜)最愛の人・(特に)恋人・愛人
       (呼び掛けの場合)my beloved ねえ、あなた

my dear(広範)ではない。


1120:




[2巻収録]


●4章 <ARNOLD PAOLE AND THE SHADOW OF DEATH>

「ボッと赤くなるチェリーが見たいんだもん・・・」
「サッと青くなった覚えしかありませんが。」

「WELL,I WANTED TO SEE MY CHERRY GET ALL RED...」
「I GET RED WITH ANGER. DOESN'T THAT COUNT?」


「えっと、俺のチェリーが真っ赤になったのが見たいんだもん・・・」
「私は怒ると赤くなりますが。それは数に入りませんか?」
かな?
原文は色と形容が対になっている応酬なんですが、赤で揃えて、一寸遊ん
でる感じ(さくらんぼが色付くみたいな意味掛けてるぽい?)のレイフロの
発言にツッコミ返し。



サクラの名前が1巻ではSACRAなんですが2巻・4章ではSACREになってま
す。元々1巻・2章は原文で英語綴りがあるから間違えにくいですが。
sacramentと同系のsacred(神聖な〜・神聖不可侵の〜・〔神・人・目的など〕
に捧げられた等)とごっちゃった?



「あのなァ チェリー
いいか? 仮にモンスターだとしてもだ
レディには優しくするもんだぞ。」

「HEY.CHERRY.
LISTEN, EVEN IF SHE MAY BE A MONSTER...
...YOU GOTTA BE GENTLE WITH A LADY.」


ほぼまんまですね。



「チェリ〜〜!
頼む 復活のチュウを・・・!!」

「CHERRY!
REVIVE ME WITH A SMOOCH!」


「チェリー!
チュウで俺を回復して!」
みたいな。
ほぼまんまですが、kissではなくsmoochを使っています。

動:キスする・いちゃつく/[英]抱き合って踊る
名:キス・ネッキング

とあり、“necking”?ってなんだと引いてみると。
「互いに首に抱きつき、キスしたり愛撫したりすること。」
だそうです。
まあつまるところ、Save my life! Kiss me please!レベルでは言い足りない
のでキスしてハグして撫でて癒して!と希望している模様(笑)。



●5章 <ADDIE'S CONTEMPLATION>


.
...... .............. ..
「逃げ足の速いラブにも宜しく言っといてくれ。」

「AND SAY HI TO YOUR TWINKLE-TOES BOYFRIEND FOR ME.」


twinkle⇒(踊る人の足などが)軽快に動く・(旗などが)ひらめく
     瞬き・瞬く間・瞬間

toe⇒足指・爪先など

「瞬足の彼氏にも宜しく言っといてくれ。」かな。



...... ..
「エヴァは去るとしますか
ご機嫌よう 騎士(ナイト)様?」

「EVA WILL SAY GOOD NIGHT NOW.
TAKE CARE, MY KNIGHT.」


good night⇒おやすみ・さようなら

take care⇒(〜に)気をつける
        [米](略)さよなら、じゃあね。
        (〜するよう)用心する

my⇒ねえ・おいのような呼び掛けの意味あり

「エヴァはそろそろお暇するとしますか
お気をつけて、なあ“騎士様”」
みたいな感じかな。
一対としての“我が騎士”の意味(皮肉)もあるんかしら。



●6章 <TESTING THEORIES>

「・・・“家”が
恋しくなりましたか?」
「・・・“家”? ココじゃないぞ
俺の家はお前ンち。」

「SO...
...LONGING FOR YOUR HOME,ARE YOU?」
「THIS ISN'T MY HOME.
MY HOME IS WHERE YOU ARE.」


ほぼそのまんま。



「あなたから誘ったんです
せいぜい長く楽しませて下さいね」
「ヒュー♪ セクシーな台詞が出るようになったじゃないか
それ“食事”の時にも言って貰いたいネェ?」

「YOU ASKED FOR THIS.
I HOPE YOU LAST LONG ENOUGH TO MAKE IT PLEASURABLE.」
「OOH,SEXY! ♪
WHY DON'T YOU EVER SAY STUFF LIKE THAT WHEN YOU “FEED”?」


ask⇒〜を(人に)尋ねる・聞く
   (物・事を)求める・(人にものを)欲しいと言う・(人に)頼む・要求する
   (人を)誘う・招待する・招く・呼ぶ

“You asked for it.” =「自分が悪いんでしょう、自業自得だ。」
という言い回しがあるようなので。
「あ〜〜あ! あの刺激的なヴァンパイアハンターはどこ行っちゃったん
だか!」を、英語版では「あの〜に何が起こったんだ?」のようなことを
言ってるので、“所在を尋ねる”“招く”辺りも含めて。
「誘ったあなたが悪いんですよ(=これはあなたのご希望ですよ)。
私を充分長く楽しませてくれるんですよね」
「おー、色っぽいね! ♪
なんで何時もそういう言い回しを、おまえに“食事をやる”時にしないんだ?」
のような感じなのかな。

feed⇒(人・動物に)食物(餌)をやる・(植物に)肥料を施す・(幼児に)授乳
     する・(病人・子供に)食べ物を口に入れてやる・(家族を)養う・
     (人に)精神的な糧を与える



「取った・・・!!」

「YOU'RE MINE!」


・・・って訳すの??と疑問符ふよふよ。
一本取った=勝利確信な感じだよね・・まあ“再現”含みなのでチャーリ
ーが“終ったら給血(ごはん)”のつもりという想定の意訳でそうなってい
るという可能性も?と思いつつ調べてみると。
普通の試合のそれは“gain(score)a point”。
しかし“一本取られた”(言い負けた等)=「You've got me there!」というよ
うなので、つまりこれの逆か!(笑)
由来はなんなんだろう。チェスとか、あとは“身柄”を掛けた勝負とか?


20111111:


+書き落とし追加。


「あーーーーっ!!
いっちょ前に色仕掛けか!?
チェリーのくせにッ!!」
「これ位でフリーズする あなたの方が問題ですよ」

「GAAAHH!!
THAT TENDER LOOK WAS A TRICK?!
YOU ARE NOTHING BUT A TEASE!」
「IT'S YOUR FAULT FOR FREEZING LIKE THAT.」


「がーーーーっ!!
優しい振りは計略だったのかよ?!
この“虐めっ子”!」
「これ位でフリーズするあなたが問題なんです」
みたいな。

tender⇒優しい・親切な・愛情ある・恋情をもったetc

nothing but...⇒ココでは多分「〜にほかならない」の意味

tease⇒「・・・あんまりイジメんなよ」の訳でも使われているのですが
     からかう・苛める・なぶる・しつこくするetc。
     ココでは名詞のほうで“(するつもりはないのに)相手をその気
     にさせて楽しむ人”というのでtenderと併せて「“色仕掛け”で
     俺をもてあそんだな!!」みたいな感じの文句を言っているんだと
     思われる。カワイイw


1113:




どうも3巻ぱっと見で感じが違うかなあ?と思ってたんだけど、確認してみたらやっぱり違う。
1−2:アレクシス 3:キャスリーン となってました(名字読みかたワカラナイ)。


[3巻収録]


●7章 <AN INCUBUS CALLS YOUR NAME ONCE>

「・・・ハハ
燃えろ 燃えろ。」

「HAH HAH.
BURN,BABY,BARN!」


呼び掛けっぽくBABY。字面的な遊びもあるかも。



「あの人.     ..... ......
チャールズさんの大切な人なんでしょう!?」
「!!?」

「HE MEANS A LOT TO YOU,
RIGHT MR.CHARLES?」
「?!!」


lot⇒(定められた)運,運命,宿命
lot to(with)⇒〜と同盟(連合・縁組)する・〜と運命を共にする
         つまり“運命の人”レベルの“大事な人”かな。
         原文では“恋人”くらいに聞こえますが、英語版かなり強調?

「あの人 貴方の“大事な人”ですよね、
そうでしょう チャールズさん?」
かなー。喋り自体も畳み掛けている感。



『荷を片付け終わったんで先に帰る。
屋敷にある物は好きに使え』

(中略)

「・・・・・・・・・?
・・・『追伸
“大好き”位言え。』」
「・・・・・・って
は!?」


“I CLEANED UP MY STUFF
SO I'M HEADED HOME.THE MANSION IS YOURS.”

(中略)

「・・・・・・・・・?
PS...
AT LEAST ANSWER WITH“I LOVE HIM.”」
「HEY!
WAIT A MINUTE!」


stuff⇒(漠然と)物,しろもの
     価値のないもの・くだらないもの・廃物・がらくた
     財産・持物・備品・家庭用品
     荷、だから三番目に近いかな。持物片付け終わったくらいの。

head⇒人を差し置いて・人の頭越しに
     〜の先頭に立つ
     (〜に)進む,向かう

least⇒littleの最上級
     最低に見積もっても(計算しても)・少なくとも
     せめて・いずれにしても・ともかく


Wait a minute⇒ちょっと待って・ちょっと待った
          「こら、一寸待ちなさい!」みたいな感じかな。

大体そのままですが、持物を片付けた→残っているものは自由に、の
文脈統合が面倒だったのか、さくっと削って1章末のレイフロの台詞を
引いているのだろうジョークを代わりに入れてありますw

mansion⇒大邸宅/マナーハウス(領主館)。本格的な屋敷を指す。
       日本のマンション(大き目の集合住宅?)に相当する単語は、
       アパートメント(米)・フラット(英)・コンドミニアム(=高級分譲
       マンション)。



「・・・“大好き”ですよ。
だから開けて下さい。」

「FINE, I LOVE YOU.
NOW,PLEASE OPEN UP.」


fine⇒反語の使い方かな。
    結構(素敵)な・ごりっぱな・ひどい、(強意で)まったくの

now(that)⇒〜だから・であるので

「全く(嘆息)。 “大好きです。”
だから、開けてください。」
みたいな。



『天が汝を拒絶する様に。』
『地が汝の肉を受け入れぬ様に。』
『我 汝を束縛し 朽ちさせぬ様に。』

“MAY THE HEAVENS REJECT YOU.”
“MAY THE EARTH DENY YOUR FLESH.”
“MAY I BIND YOU SO THAT YOU MAY NEVER PERISH.”


reject⇒(要求・提案などを)拒絶する・断る・〜を退ける・否認(却下)する
      (人を)拒絶する・捨てる、(伝統・証拠などを)退ける(無価値・不
      満足・不適当なためにという意を含む)・(品物を)(不良品として)
      はねる・捨てる
      (胃が)(食べ物を)受けつけない・戻す、(身体・器官が)〜に拒絶反
      応を起こす
      語源:ラテン語の“後ろへ投げる”→“投げ返す”

deny⇒〜を承知しない・に賛成しない・応じない
     語源:ラテン語の“完全否定”

flesh⇒(人間・動物の)肉・身、筋肉と脂肪の組織
     (the 〜)(特に精神・魂と区別した)肉体・身体
     人間や生き物全般、人間性なども指す

perish⇒(人が)(災害・戦争・事故・暴力などで)死ぬ
     (事・物・心情が)消える・朽ちる、(物が)だめになる・崩壊する
     ・破壊される
     (人が)(精神的に)堕落(死滅)する、(物(の質)が)悪くなる
     (寒さ・飢えなどが)(人を)弱らせる・苦しめる・(物を)だめにす
     る、(寒さが)(植物を)枯らす
     〜を浪費する,使い尽くす
     語源:ラテン語の“無に至る”由来の古仏語

色々と皮肉。
文意はまんまですね。返しはYOU→MEかI、に入れ替わります。



●8章 <ZOTICUS' ENTERTAINER>

「・・・“馬の骨”か。
“象牙”をそれと見誤る男でもあるまいに
可愛い嘘だね アディー?」

「SOME NOBODY,EH?
I KNOW YOU'RE NOT THAT BAD OF A JUDGE OF CHARACTER,ADDIE.
HOW CUTE THAT YOU LIED TO ME.」


馬の骨⇒素性がわからない者への賎称。
      a nobody (man of doubtful origin)
some⇒誰かの・何かの・何処かの
     未知の場合に使う(意図的な伏せはcertain)
nobody⇒名もない人・地位(権勢)のない人・取るに足りない人
      何処かの誰か、誰でもない、名もない、という“返し”。

eh⇒同意や了承ではなく、説明を促す・聞き直し、の辺りかな。

know〜that⇒疑問文・否定文の場合もthat節の中は(話者にとって)真実
         という語法、ってのはあるけどこれはまんまかも。

judge⇒(〜の)目利き・鑑定家(of〜)

character⇒(物・事の)(他と異なる)特(異)性・特質・性格・種類、
        (物・事・場所の)特徴(of〜)


「何処かの誰か、だって?
私は君がものの価値がわからないわけがないことを知っているよ、
アディー。
随分可愛らしい嘘をついたものだね」
・・あたりかな。
NOBODYになっているので馬の骨(価値の無いもの・ガラクタ)←→象牙
(近い系統だが貴石レベルに価値のあるもの。“牙”も暗喩?)の比較分
はナシ。



●9章 <A PRUSSIS' PEEK INTO ISOLATION>

「・・・だから
全部お前が飲み干して
キレイにしてくれ・・・」

「THAT'S WHY...
...YOU HAVE TO DRINK IT ALL DOWN...
...AND MAKE ME CLEAN.」


drink⇒(のどを通って)腹の中へ(に)
     根源まで・最後まで、実際にある所へ
     [米俗](人が)(〜と)特別の関係をもって・繋がりがある(with〜)
drink down⇒飲み下す

まんまだけど更に意味が。



●10章 <NULLA,OR THE GHOST OF THE COSTA NOSTRA>

劉 无頂の名はMR.LIU、YAODINGと表記されている。
リウ・ウーディンの音からすると違うんだけど中国名表記ってこんなもん?
ヤオorヨウ辺りだと思うんだが。



●11章 <RAIN FALLING ON THE DIRUPO>

「離せ・・・!!」

「LEGGO!」


訳が見当たらない&Web翻訳無反応。
leg-goなので「あっち行け!!」って言っているのかな?

英語に日本語字幕がついた映画で、「離せ!」という箇所で「Leggo!」っぽい
音で喋っていました。
Let_goに放せという意味があるんだけどこの場合LETGOって続けて書くのかな?



●12章

「−−−−−・・・この
どっからどう見ても『育ちの良ろしいインテリ』を
『チープなチンピラ』にしろって?」
「私としても不本意だ。」
「まー特殊メイクでもぬりたくって可愛がってやれ。」

「SO...
...YOU WANT ME TO TURN THIS RICH KID TYPE
INTO A LOW-LEVEL THUG?」
「I'M AGAINST THE IDEA.」
「USE YOUR SPECIAL MAKEUP AND HAVE A BALL ON HIM.」


rich kid⇒金持ちのお坊ちゃま?

thug⇒残忍な悪漢・暴漢・殺し屋/ もとインドの狂信的暗殺教団の一員
     LOW-LEVELはついてるけど↑もだが一寸意味合いが違うかも?

against⇒〜に反対して・逆らって

ball⇒丸い固まり・団子状などの意味があるのでボール(雪だるま的な)
   になるくらい塗ってやれってことかな。



「助けるのも 満たすのも
同時にヤらせて」

「...I'LL JUST HAVE TO SATISFY YOU AND RESCUE YOU...
...AT THE SAME TIME.」


satisfy⇒(人を)満足させる・意を満たす・(欲望・必要などを)満たす
      〔類語比較〕satisfy 十分に満足を与える
             content 一応の満足を与える
             gratify 上記より満足度が高い
             だそう。適切に十分って感じなのかな?


1117:



[4巻収録]

●13章

「罰として
『死にたくねぇ』って思えるまで生きろ!」

「AS PUNISHMENT...
...YOU HAVE TO KEEP LIVING UNTIL
YOU STOP WANTING TO DIE.」


死にたくなくなるまで生きろ、みたいな感じに。
エクスクラメーション無し。



「あ あと少しだったのに!」
「やーーーん
チェリーの下手くそ〜〜(怒) 
メイクしないしー
「全く世話の焼ける奴だ。」

「DAMMIT,WE WERE ALMOST OUT OF THERE!」
「Yeek! YOU SUCK,CHERRY. You forgot the make-up.」
「YOU JUST CAN'T DO ANYTHING WITHOUT MY HELP.」


suck⇒飲み込むとか吸う・吸い込むとか舐めるとかetcの意味。
     口でする、の意味もありまス。
    [米略式](事が)ひどい・最低だ
    [俗]失望・失敗

ので(演技が)“下手くそ〜〜”の訳にw
全く〜が「おまえは俺が助けないと何も出来ないな。」・・うーん、
「おまえ、俺が居ないと全然ダメだな」的な感じ?



●14章 <THE CARDINAL'S RED SUSPICION>

「・・・ゲイホストが居ねーと夜泣きしそうってか?」
「・・・・・・何故そういう話になる。」

「GONNA CRY ALL NIGHT WITHOUT YOUR GAY BOY TOY?」
「WHY WOULD YOU ASK THAT?」


お子様の玩具とオトナのオモチャをかけているっぽい。
返事は「何故そんなことを訊く?」で意訳。



●15章 <THE ONE WHO TEMPTS LIKE EVE>

「・・・主よ 私は変わってしまいました
言い訳を用いてまで“聖域”の外に宿を取り・・・・・・
こうして窓を開け放ちヴァンパイアの来訪を待ちわびているのです」

「MY LORD. I HAVE CHANGED.
I USED AN EXCUSE...
...TO GET LODGING OUTSIDE OF THE SANCTUARY...
...SO I COULD WAIT BY THE WINDOW LIKE THIS
FOR MY VAMPIRE VISITOR.」


excuse⇒〜を許す・容赦する など
      言い訳・弁解
      語源は罪を解除するという意味のラテン語。
    [類語比較]
      excuse:比較的軽い事項について理由や当人の弁解で許容する
      forgive:重大な過失を心から許す、という重い意味合い
      pardon:形式語でexcuseと同意だが許す側が上位が多いらしい
           丁重や硬めの使い方など

lodging⇒仮宿・一時的な滞在場所
      下宿なども指す

“ヴァンパイアの訪問者のために”みたいな。ここのMYは“私への訪問者”
というのと“私の(MyMaster的な)”二重?



「・・・チッ」
「DARN!」


darn⇒(人に)悪態をつく、(人・事物等を)呪う
    damnの婉曲な言い方

レイフェルの舌打ちの変換に使われている。
基本の意味は、(衣服の綻びを)繕う・かがる、繕い・かがり、かがった場所
[語源:古英・dernan(覆う)]なので、似た意味ではない?(damnはdamegeと
同系統らしい)ので字面とか音が似ているからの代用なんだろうか。
それとも元々は悪い事態を覆う(カバーする)意味とか?



●16章 <DINNER AT THE MASQUERADE BALL>

ball⇒大舞踏会(正式なものを指す。私的なものはdance)
   (略式)素晴らしい(楽しい)ひととき
   (米俗)楽しく過ごす・馬鹿騒ぎする

4巻帯の“から騒ぎの一夜を共に。”の意味合いは仮面舞踏会だけでなく
ball自体にもあるみたい。



「静かにしてるから
チェリルの部屋に・・・ ずっと置いていてよ・・・」

「I'LL BE QUIET...
...SO PLEASE LET ME STAY...
...IN YOUR ROOM FOREVER.」


ずっと、がFOREVER・・TT



「・・・『親愛なる君へ。
今宵行われるオペラ座の仮面舞踏会
20時に印の部屋へおいでなさい。
この逢引については この世に存在する誰にも明かさぬよう
仮装用の白いドレスを着ていらっしゃい
我が命にかけて・・・
誰も貴方と気付きませんように・・・』

・・・ガストン・ルルー著『オペラ座の怪人』
その一節のパロディですね。」


「“TO MY BELOVERD.
COME TO TONIGHT'S OPERA MASQUERADE BALL...
...AND MEET ME IN THE INDICATED BOX AT 8 O'CLOCK.
TELL NO ONE OF THIS MEETING.
WEAR A WHITE DRESS AS A DISGUISE...
...AND PRAY THAT...
...NOBODY REALIZES IT IS YOU.”

IS THIS SOME KIND OF PARODY
OF GASTON LEROUX'S PHANTOM OF THE OPERA?」


ここはDEARでいいと思うのだ(「お友達へ」→「親愛なる君へ」だから。
ファントム(Vasではバリー)を意識してあえてぼかした指定)。
というわけでついでにオペラ座仏語原典も当たってみようかと思ったのだが
英語版(PUFFIN CLASSICS/1987・1994)しか図書館になかったので↓参考
抜粋。(元初版1911? 訳者表記ナシ? 著者訳なのか訳者表記が元々無
かったのかよくわからんですorz)


<The Mysterious Brougham> 105頁

DEAR:
  Go to the masked ball at the Opera on the night after tommorow.
 At twelve o'clock,be in the little room behind the chimney-place
 of the big crush-room. Stand near the door that leads to the
Rotunda. Don't mention this appointment to any one on earth. Wear
a white domino and be carefully masked. As you love me,do not let
yourself be recognized.
                                CHRISTINE.

この世〜は地上に存在する〜とか。
dominoは「仮装舞踏会で着用する頭巾と小仮面つきの仮装用外衣・
その小仮面」だそう。
As you〜は「貴方が私を愛するように、ご自身を顕かにされませんよ
うに。」のようなことかな?



●17章 <EVEN SO RAOUL DECLARES HIS LOVE>

even so⇒[話]それでも、それにしても

declare⇒〜を宣言・公表・布告する(宣戦布告なども)
       宣言・明言・断言する



「マスター」
「『私はあなたを彼の呪縛から奪い返す
誓いましょう!
私はあなたをこの世の誰も知らぬ片隅に匿す
そこまでは彼もあなたを捜しには来ない
あなたは救われる!』」

「・・・『もっと高く!』
『もっともっと高く!』」


「MASTER!」
「“I WILL TAKE YOU BACK FROM HIS CURSE.
I SWEAR IT!
I WILL SHELTER YOU AWAY IN A PLACE
WHERE NOBODY CAN FIND!
EVEN HE WON'T SEARCH FOR YOU THERE!
I CAN SAVE YOU!”」

「“HIGHER!”
“HIGHER! EVEN HIGHER!”」


even(1)⇒(極端・可能性の低い場合を示唆して)〜さえ・すら、
       たとえ(仮に)〜でも
won't⇒will not
      強い拒絶・どうしても〜しない
serch for⇒(〜を)捜し求める
     “彼”もそこには貴方を(絶対に)捜しに来ない、のような感じ?

原文では“僕→私”があるけど英語ではその変化が表現出来ないため、
最初の「MASTER!」の呼び掛けからほぼ“!”つきで、更に「私は貴方を
救える(守れる)!」と言い換えて感情が篭っているのを表しているようだ。
・・・ここ、置鮎さんと藤原さんの音声で聴いてみたい・・。

原典英訳版参照↓

<Above the Trap-Doors> 133頁

‘I will remove you from his power,Christine,I swear it.(以下略)’
‘I shall hide you in some unknown corner of the world,where
he
can not come to look for you. You will be safe;(以下略)’

‘Higher!’‘Higher still!’


even(2)⇒(比較級を強調して)なお,いっそう,さらに(still・ yet)
       なので意味は同じ。並びと音の響きで選んだんだと思われる。



「今の私は
不器用な生き方しか出来ない愛おしいヴァンパイア
レイフロを信仰している・・・!!」

「NOW MY FAITH...
...IS IN AN AWKWARD,BELOVED VAMPIRE
WHO ONLY STRIVES TO LIVE AS BEST AS HE KNOWS HOW.
I WORSHIP YOU,RAYFLO!」


faith⇒(〜に対する)信頼・信用、信仰・信心(in〜)
     (〜の)自信・確信、信念(in・ with〜)
     信条・教義、宗教
     義務・責務・誓約・約束
     (義務の)遵守、(約束等の)履行、信義・誠実
     [語源:ラテン語の信念由来のアングロ仏語]

awkward⇒(人が)(手先などが)無器用な・へたな(with〜)、(〜が)不手
       際な・未熟な(at・ in〜)
       (人・動作などが)ぎこちない・まごまごした・自信がない、(姿
      ・形などが)無様な、(言葉づかいが)すっきりしない

strive ⇒(〜to do)努力する、懸命に試みる・躍起になる、
      (〜を得ようと)骨折る,奮闘する(for・ after〜)

worship⇒(神聖なものに対する)崇拝(of〜)、礼拝・礼拝式・参拝
       (人・物事に対する)尊敬・賛美(of〜)、尊敬の対象
       [古]高潔な人格、尊敬すべき地位、名誉・名声
       (〜ed・〜ing、[英]〜ped・ 〜ping)〜を崇拝する、
       (教会で)礼拝する、(人・物を)尊敬・賛美する

「今の私が信仰するのは・・・
自身が知り得る限り最善の生き方をしようと努力している、不器用な、
愛しい(最愛の)ヴァンパイア。
私は貴方を崇敬している、レイフロ!」
みたいな?(worshipは訳しきれない。英語ならではの使い方)
原文は信仰(チャーリー的に全力肯定の意味。手前にレイフロの自嘲が
あるし)のみですが、worshipで尊敬や人格評価の意味が入ってて文脈
意味含んでる感じ。最後も直接呼び掛けに。


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