33☆:   『ただいま』

「ただいま!」
元気一杯の声が背中に掛かって。おかえり、と振り向こうとしたら、
ユーイチが後ろから首にしがみついて画面を覗き込んで来た。
「あ、スプーキーもおかえりなトコ? どうだった?♪ 
コレね、作成ツールのサンプルなんだけどシナリオ幾つもあるみたいで
っ。オレのやりかけのは未来風のっ♪」
横からシックスとヒトミちゃんも画面を覗き込む。
「語尾とか選べるし、結構印象違うよなぁ?
俺、“思いついた単語”ってのの入力のところでテキトー過ぎるモン入
れちまって後でエラい間抜けだったわ…」
「私も後で見せてね♪ あ、シックス君のやってみたのはどんなのだっ
たの?」
「んーー、近代でミステリ風…」
「お〜い、後で俺にも見〜して下さ〜い」
後ろから、両手でメガホンを作ったマサトが妙な節をつけて声を掛けて
笑われている。

…此処は賑やかだよね。
僕の居場所。皆のいるトコロ。
だからいつも帰りたい。
「おかえり」の聞ける場所。
「ただいま」、の言える場所。

ende.



星がひとつ、ポケットにお土産。













風と空と夢に。傍らの記憶を忘れない。
最後まで来て下さって有難うございますv
こちらは基本の終幕です。
大概の道は此処に辿り付きますが、途中の経過は貴方次第ですので、
気が向かれましたらまたふらりと散歩してみて下さいませ♪
ではでは、お疲れ様でした。有難うございます。
足元にお気をつけてお帰りください。


        箱の外へ           もう一度散歩してみる



※ネタ元原典:デビルサマナー「ソウルハッカーズ」(ATLUS)。 勿論ですが個人的なお遊びの落書きにつき、ネタ元の製作会社等には無関係です。